2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[2G09-13] PRA適用

2021年9月9日(木) 14:45 〜 16:15 G会場

座長:牟田 仁 (東京都市大)

15:45 〜 16:00

[2G13] 事故炉廃止措置における閉じ込め機能の信頼性評価検討

*青木 孝行1、野﨑 拓馬2、池田 敦生2、根岸 孝行2、森田 毅2 (1. 東北大学、2. 原電エンジニアリング株式会社)

キーワード:事故炉、原子炉廃止措置、安全機能、閉じ込め機能、確率論的リスク評価

たとえ事故炉であっても、廃止措置を実施する際には、通常の発電所と同様に、原子炉を止める、原子炉を冷却する、放射性物質を閉じ込めるという3つの基本安全機能を維持する必要がある。言い換えると、福島第一原子力発電所1~3号機のような事故炉においても、3つの基本安全機能を維持することにより、放射性物質の外部への追加放出を防止あるいは抑制することが必要である。
事故炉は、高い放射線量率のため、機器や設備の調査や修理のために、原子炉建屋内にアクセスすることが極めて困難であり、廃止措置を安全に完了するためには多くの時間と労力を要すると考えられる。これを少しでも低減するため、リスク情報を活用した戦略的かつ効率的で効果的な方法を採用することが極めて重要である。
本稿では、燃料デブリ回収を実施する際の、閉じ込め機能を有する原子炉建屋及び原子炉格納容器の負圧制御システムに着目し、確率論的リスク評価手法を用いてその信頼性を評価し、その評価結果に基づいて、原子力廃止措置の安全管理の在り方を検討する。