2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2H11-14] 検出器開発2

2021年9月9日(木) 15:25 〜 16:35 H会場

座長:野上 光博 (東北大)

16:10 〜 16:25

[2H14] 原子炉ニュートリノモニター用Li含有液体シンチレータの波形弁別能評価

*川端 孝弥1、中島 恭平1、玉川 洋一1 (1. 福井大学)

キーワード:放射線計測学、放射線物理学、ニュートリノ、原子炉ニュートリノモニター

原子炉由来の反電子型ニュートリノを観測することにより、原子炉内の稼働状況や燃料組成比をモニタリングする原子炉ニュートリノモニターの開発に取り組んでいる。ニュートリノ測定には逆β崩壊反応により発生する陽電子と中性子を利用する。Li-6は中性子を捕獲した際にα線とトリチウムを放出するため、中性子検出に利用される。この反応を用いることによって原子炉ニュートリノ事象を効率よく検出することができる。
そこで波形弁別能を有したLi含有液体シンチレータのサンプルを作製した。作製したサンプルに中性子線源としてCf-252を照射し、波形弁別能の測定をした。得られた測定データよりLi含有液体シンチレータの波形弁別能を評価した結果について報告を行う。