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[2I05] 離散座標法による輻射輸送方程式の数値計算における散乱源の取扱い手法に関する研究
(2)中性子の非等方性をより高めた問題での比較
キーワード:離散座標法、散乱源、輻射輸送方程式
輻射輸送方程式の数値解析では,散乱源の扱いが分野ごとに異なるが,包括的な比較は行われていない。本研究では、中性子の非等方性をより高めた1次元平板中性子輸送問題を、離散座標法を用いた2つの方法で解き、比較した。1つ目は,散乱源と角度中性子束を、原子炉物理の分野で広く用いられているルジャンドル多項式に展開する方法である。2つ目は,生体光学イメージングの分野で広く用いられている散乱反応における中性子の入射方向と散乱方向を直接扱う方法である。さらに、直接的な取り扱いでは、一般化線形最小二乗法により再規格化した。いずれの方法でも、計算精度は、外部源の与え方・異方性因子の大きさ・吸収断面積の大きさに依存することを明らかにした。