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[2I17] 高濃縮ウラン燃料を用いたKUCA-C架台における反応度の不確かさ評価
キーワード:京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)、HEU燃料、固有値バイアス、不確かさ、反応度
高濃縮ウラン燃料を用いたKUCA-C架台の臨界性における固有値バイアスは400から700 pcmであった。本研究では、反応度に対する不確かさ解析を行い、固有値バイアスが生じる要因について調べることを目的としている。SCALE6.2.4コードシステムにおけるTSARモジュールにより不確かさ解析を行った結果、反応度における核データに起因する不確かさは最大で10%であった。さらに、TSURFERモジュールを用いた炉定数調整により、U-235のχ値は反応度における調整量の70%以上を占めていた。これより、固有値バイアスの主な要因はU-235のχ値の不確かさであることが明らかになった。