2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J04-08] 福島原発事故

2021年9月9日(木) 10:30 〜 12:00 J会場

座長:堀田 亮年 (規制庁)

10:30 〜 10:45

[2J04] MELCOR-2.2を用いた福島第一原子力発電所2号機の減圧後7時間の熱状態推定に係る感度解析

*大迫 昇太郎1、山路 哲史1、Xin Li2 (1. 早稲田大学大学院 先進理工学研究科 共同原子力専攻、2. 早稲田大学 理工学術院 総合研究所)

キーワード:福島第一原子力発電2号機、1F2、燃料デブリ熱状態推定、MELCOR-2.2、事故進展解析

東京電力福島第一原子力発電所2号機(1F2)の燃料デブリ及び炉内状況の推定精度の向上には、原子炉スクラム後約78~83時間の原子炉圧力容器(RPV)の3つの圧力ピークとその間の格納容器ドライウェル(D/W)圧力推移と整合する事故進展の推定が有用と考えられるが、これまでにそのような解析結果は示されていない。そこで、この間のRPVからD/Wへの気相漏洩、逃し安全弁の不完全な閉止、炉心部から崩落した燃料デブリの割合、崩落した燃料デブリとRPV下部プレナム水との伝熱、炉心部の蒸気による酸化反応等をパラメータに、MELCOR-2.2を用いた感度解析から得られた炉心崩落時の熱状態の推定について報告する。