2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J04-08] 福島原発事故

2021年9月9日(木) 10:30 〜 12:00 J会場

座長:堀田 亮年 (規制庁)

11:00 〜 11:15

[2J06] Multi-Physicsモデリングによる福島2・3号機ペデスタル燃料デブリ深さ⽅向の性状同定

(9)福島第一原子力発電所3号機デブリのペデスタル移行時に着目したプラントデータの分析

*佐藤 一憲1、山路 哲史2、古谷 正裕2、大石 佑治3、Xin Li2、間所 寛1、深井 尋史2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 早稲田大学、3. 大阪大学)

キーワード:原子炉過酷事故、ペデスタル、ペデスタル移行、デブリ冷却

福島第一原子力発電所3号機における炉心物質のペデスタル移行が生じた可能性の高い3月14日深夜から15日朝にかけての圧力変化に着目し、流出物(デブリ)から圧力抑制室(S/C)内冷却材への伝熱の可能性をドライウェルとS/Cの圧力履歴をもとに評価した。この結果、予想されるデブリ流出時の格納容器圧力上昇にはS/C水の昇温が寄与していると考えられ、S/C水温を上昇させるほどの大きな熱移行は、デブリは強く冷却された結果もたらされたと推定された。