2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J09-13] シビアアクシデント1

2021年9月9日(木) 14:45 〜 16:15 J会場

座長:大川 理一郎 (電中研)

15:30 〜 15:45

[2J12] スズ・ビスマス合金溶融プールにおける固体スズの共融現象に液相流動が与える影響

*植田 翔多1、稲垣 健太1、近藤 雅裕2、岡本 孝司3 (1. 電中研、2. 産総研、3. 東大)

キーワード:共融、スズ・ビスマス二元系、液相流動、固液界面

軽水炉の過酷事故早期には異なる物質の界面において本来の融点より低い温度で液化が開始する共融現象が知られており、事故進展に大きく影響する重要な現象であると考えられている。共融進展のモデルとしては固液両相の拡散律速を仮定した実験相関式が広く使われている。相関式を構築した実験体系の流動条件に限らない幅広い条件においてもより精緻な数値解析を実施するには、液相流動の影響を加味したモデルが必要であるが、液相流況が共融に及ぼす影響に関する実験的な知見が不足している。そこで、本研究では共融速度を時系列として計測する技術を開発し、実機材料の模擬物質としてスズ・ビスマス共晶系を用いて、レイノルズ数が固相-液相界面における共融現象に与える影響を調査した。本報では、実験結果を境界層理論と比較した結果と実験後試験体の材料分析結果について報告する。