2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J14-19] シビアアクシデント2

2021年9月9日(木) 16:15 〜 18:00 J会場

座長:木野 千晶 (エネ総研)

17:15 〜 17:30

[2J18] 浅水プール中に落下する液体ジェットの侵入挙動

(10)液膜の拡がり挙動の実験的評価

*山村 聡太1、吉田 啓之2、堀口 直樹2、金子 暁子1 (1. 筑波大、2. JAEA)

キーワード:シビアアクシデント、浅水プール、ジェット挙動、液膜挙動、3D-LIF法

軽水炉における炉心溶融事故発生時,溶融した燃料は下部プレナムの冷却材プールに落下し,冷却材との相互作用を経て冷却されると想定される。原子炉の安全性評価のためには,落下する溶融燃料の冷却挙動の予測が求められ,それには溶融燃料の液体ジェット挙動の理解が必要である。

本研究では,浅水となったプール中に落下するジェット挙動の解明を目的とし,実験および数値解析を行っている。既報では可視化計測を行い,着床したジェットが薄く拡がって液膜を形成し,この先端における渦の形成・崩壊に伴い不連続に厚みが増加する挙動及びその位置(液膜半径)の存在を確認した。跳水に類似した挙動であることから,本報では液膜半径と跳水半径の理論値の比較を行った。ジェットが微粒化しない条件下で,液膜半径が理論値と一致し,跳水の発生条件を満たす領域で液膜厚さが増加することを明らかにした。一方,微粒化する条件下では、理論値より大きくなった。