2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2K07-13] 原子炉構造レジリエンス

2021年9月9日(木) 14:45 〜 16:45 K会場

座長:岡村 茂樹 (富山県立大)

15:00 〜 15:15

[2K08] 原子炉構造レジリエンスを向上させる破損の拡大抑制技術の開発

(6)破壊制御技術による効果のレジリエンス指標への取り込み

*出町 和之1、桑原 悠士1、陳 実1、笠原 直人1、西野 裕之2、小野田 雄一2、栗坂 健一2 (1. 東大、2. JAEA)

キーワード:レジリエンス指標、モンテカルロ計算、イベントツリー、フォルトツリー

原子力分野におけるレジリエンスの重要な代表例が、設計想定を超える事態に対する原子力プラントの対応能力である。この能力を簡易定量的に評価することを目的とし、提案・開発したのが「レジリエンス指標」である。この手法はAM策の一連の措置に関して所要時間や対応裕度をそれらの累積(積み上げ)を考慮しながら定量評価して陽に明示することに特色があり、AM策や保全活動の変更等による対応裕度への影響を評価することが出来る。一方、破壊制御とは破壊現象の積極的な制御のことである。これを原子炉構造に導入することで、安全上重要な機器構造物の事故時の機能低下を抑制できるとともに回復能力も高まりレジリエンス性の向上が期待できる。本研究では、破壊制御によるレジリエンス性向上、すなわち安全機能低下抑制能力と回復能力の向上の可視化のため、レジリエンス指標を改良することを目的とし、このためにモンテカルロ法を導入した。