2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2K14-17] 小型Na冷却高速炉

2021年9月9日(木) 16:45 〜 18:00 K会場

座長:小野田 雄一 (JAEA)

17:00 〜 17:15

[2K15] 革新的小型ナトリウム冷却高速炉の開発

(7)軽水炉から高速炉への移行期および高速炉平衡期における高速炉金属燃料の乾式再処理およびリサイクル燃料製造の検討

*飯塚 政利1、木下 賢介1、渡邉 大輔2、中原 宏尊2 (1. 電中研、2. 日立GE)

キーワード:ナトリウム冷却高速炉、金属燃料、乾式再処理、燃料製造、物質収支

軽水炉からナトリウム冷却金属燃料高速炉への移行期後期(2090-2130年頃)および高速炉サイクル平衡期(2130年以降)における使用済燃料乾式再処理およびリサイクル燃料製造について、プロセスフローと物質収支、主要機器の基数・概略仕様・処理能力などの検討を行った。高速炉燃料のマルチリサイクルにおいて燃料組成が平衡に到達する過程を評価するためには、燃焼解析と再処理・燃料製造評価を多数回繰り返す必要があることから、作業量を低減するために再処理・燃料製造プロセスの物質収支簡易計算シートも作成した。これらの検討の結果、従来の研究開発結果をベースに想定した各工程の性能の範囲内で、いずれの時期においても要求される物量・組成・Pu富化度の新燃料を製造できることが確認された。一方で、国内導入シナリオの進展に伴う処理容量増大に対応するため、適切な施設概念検討、機器設計を進める必要があると考えられる。