[2L01-05] プラズマ対向機器工学

[2L05] タングステンおよびタングステン-10%レニウムにおけるトリチウム滞留挙動

*小山 優輝¹、芦沢 京祐¹、平田 詩織¹、芦川 直子^2,3、染谷 洋二⁴、波多野 雄治⁵、大矢 恭久¹ (1. 静岡大、2. 核融合研、3. 総研大、4. QST、5. 富山大)

キーワード：タングステンーレニウム合金、トリチウム、トリチウム滞留挙動、イメージングプレート、β線誘起X線計測法、昇温脱離法

核融合炉の壁材料においてタングステン(W)は、中性子照射されることによりその一部がReに核変換するためW-Re合金が形成する。そのためW-Re合金における水素同位体移行に関連する物理パラメータの取得・評価が水素同位体評価のためにも重要である。本研究ではW、重水素(D)プラズマ照射W、鉄イオン照射Wおよび重水素プラズマと鉄イオン照射を行ったWにトリチウムガス曝露とトリチウムイオン照射、W-10%Reにトリチウムガス曝露を行い、イメージングプレートとβ線誘起X線計測法(BIXS)によって試料表面および試料中のトリチウム濃度を評価した。結果、Wと比較してRe合金試料と鉄イオン照射を行った試料にトリチウム濃度の増加が見られた。しかし、Dプラズマ照射のみの試料ではトリチウム濃度の減少が見られ、Dがバルク内に存在することによって試料中のトリチウム濃度が減少することが示唆された。また、昇温脱離法(TDS)によって試料中のトリチウム滞留挙動の評価を行った。