2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[2L09-13] 材料中トリチウム挙動

2021年9月9日(木) 14:45 〜 16:15 L会場

座長:波多野 雄治 (富山大)

14:45 〜 15:00

[2L09] 中性子照射したLi2TiO3+Li2ZrO3からのトリチウム放出挙動に関する研究

*一本杉 旭人1、片山 一成2、星野 毅2 (1. 九州大学、2. 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)

キーワード:トリチウム放出挙動、Li2TiO3 + Li2ZrO3、トリチウムインベントリー

核融合炉トリチウム燃料サイクルの確立に向けて、トリチウム放出挙動の理解とブランケットトリチウムインベントリ評価が必要である。過去これまでに様々なトリチウム増殖材に対するトリチウム放出挙動の観測とそのモデル化が進められてきた。本研究では、新たな先進トリチウム増殖材料と期待されるLTZO試料 (Li2TiO3 + Li2ZrO3)のトリチウム放出特性について同様に評価する。

LTZO試料を京都大学研究用原子炉にて中性子照射試験実施後、九州大学のアイソトープ総合センターにてトリチウムの加熱放出を実施した。加熱後は、酸溶液により溶かすことで、トリチウム残留量も定量した。

得られた結果と、ITER-TBMでの使用を考えるLi2TiO3試料(Li/Ti = 2.00)とを比較することで、LTZO試料のトリチウム放出速度、インベントリー、優位性について議論する。