2021年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2M15-19] 環境動態

2021年9月9日(木) 16:30 〜 18:00 M会場

座長:永井 晴康 (JAEA)

16:30 〜 16:45

[2M15] 空気中Po-218およびPb-214の挙動に現れる異なる粒径の分子クラスターの表面沈着特性

*森泉 純1、浅井 智貴1、山澤 弘実1 (1. 名大)

キーワード:ラドン、分子クラスター、非付着成分

Rn-222(ラドン)から生成される短寿命壊変生成核種であるPo-218およびPb-214の空気中での挙動は一般的にこれら核種を大きくエアロゾル粒子に付着した付着成分と、付着前の分子クラスターの状態である非付着成分の2つで捉えられる。本研究ではエアロゾル粒子を除去した室内空気雰囲気下で、空気中Po-218およびPb-214の物体表面への沈着による除去速度を同時に測定した。分子クラスターの成因と考えられる水蒸気の条件が両核種で同一で、両核種の質量もほぼ同じであるにも関わらず、Pb-218の除去速度はPb-214に対し1桁程度大きく、異なる粒径の分子クラスターの形成を示唆する。数〜10数分程度の時間スケールでの水蒸気による空気中の分子クラスター形成過程の解析への応用が期待される。