[3B05-08] 吸着・分離2

[3B05] 沈殿法と蒸留法を用いた核燃料物質を含むアルカリ塩化物の除染プロセス

蒸留試験

*伊部 淳哉¹、三谷 眞緒¹、高畠 容子²、渡部 創²、渡部 雅之²、松浦 治明¹ (1. 東京都市大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：乾式再処理、溶融塩、U分離、沈殿、減圧蒸留

乾式再処理試験開発により生じた試験廃塩の廃棄体化の前処理として、溶融塩に沈殿剤を添加してUを沈殿分離後、減圧蒸留にてU以外の浴構成元素を蒸発分離する２段階のプロセスを検討している。これまでに、沈殿処理と蒸留処理の各処理について条件を求める検討を実施してきており、それぞれにおいて適した条件が定まりつつある。本実験ではUの模擬としてＣｅ、沈殿剤としてＬｉ_２Ｏ、浴塩にＬｉＣｌ－ＫＣｌ共晶又はＮａＣｌ－２ＣｓＣｌ塩を用いて、沈殿処理と蒸留処理を連続プロセスで行い、より実際の処理に近い条件で実験を行うことで、実廃塩の処理に求めてきた条件が適用可能か評価した。
浴塩とＣｅＣｌ_３の混合物にＬｉ_２ＯをＣｅの物質量に対し化学量論的に１５０％添加した試料を、８００℃で６時間蒸留を行うことで１００％近くの塩を分離した。分離した塩からＣｅは検出されなかったことから、実廃塩の処理にも適用可能であることが示唆された。