2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[3D09-12] PWSCC

2021年9月10日(金) 14:45 〜 16:00 D会場

座長:阿部 弘亨 (東大)

15:00 〜 15:15

[3D10] SUS630の高温水中SCC挙動に及ぼす熱時効による微細組織の影響

*山田 卓陽1、國谷 耕平1、大厩 徹1、有岡 孝司1 (1. INSS)

キーワード:SUS630、17-4PHステンレス鋼、熱時効、高温水中応力腐食割れ、軽水炉

SUS630は400~320℃20,000時間までの熱時効で時効時間につれて硬化し、またSCC進展が増加する。320℃20,000時間時効したSUS630(H1150とH1100)を対象として、この熱時効による微細組織変化と水素吸収量を調べ、高温水中のSCC進展挙動との関係を調べた。その結果、熱時効により生成した数nmサイズのCu-rich相と隣接して生成するG相がSCC挙動へ影響する可能性が示唆された。水素吸収の観点では、それらの熱時効生成物は水素のトラップサイトとは関係しないことが示唆された。