2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3E09-11] ラジオリシス2

2021年9月10日(金) 14:45 〜 15:45 E会場

座長:室屋 裕佐 (阪大)

14:45 〜 15:00

[3E09] 炭酸塩スラリーの親水性変化に伴う水素保持に関する放射線分解研究

(1)スラリー懸濁物表面の親水性(吸水性)の評価

永石 隆二1、伊藤 辰也1、*桑野 涼1 (1. JAEA)

キーワード:炭酸塩スラリー、懸濁物、親水性(吸水性)、水蒸気吸着挙動、(差)吸着等温線

1F ALPS凝集沈殿系の炭酸塩スラリー廃棄物で起きた溢水事象は、高粘性のスラリーが放射線分解で生成した水素を保持したことに起因する。この高粘性はスラリー中の懸濁物(SS)粒子表面が親水性(吸水性)であることにより生じるため、この表面を低親水性物質によって被覆(修飾)することで水素保持の抑制が期待できる。ここで、抑制の程度を定量的に議論する上で、SS粒子表面の親水性を評価することが重要である。そこで本報告ではシリーズ発表の1番目として、ガス吸着測定装置を用いて、SS粒子表面の水蒸気吸着挙動を乾燥・水分吸着の2条件で測定して、現行のスラリーと、親水性低下処理を施したスラリーのSS粒子表面の親水性をそれぞれ評価して、これらを比較した。