15:15 〜 15:30
[3E11] 炭酸塩スラリーの親水性変化に伴う水素保持に関する放射線分解研究
(3)スラリーによるH2(ガス)保持特性のガンマ線分解評価
キーワード:炭酸塩スラリー、水素保持、ガンマ線分解、水素発生、試料高さ依存性
スラリー中の間隙水の放射線分解で溶存種として生成し、後に気体となって粒径成長した水素はスラリーによって保持されるが、その保持量はスラリーの粘度(特性)や高さで異なる。今回、水素保持抑制の観点から、1F ALPS凝集沈殿系で発生した炭酸塩スラリー廃棄物の親水性(吸水性)低下処理について検討したが、この処理による水素保持特性の変化を明確にすることは、その有効性を評価する上で重要である。そこで本報告ではシリーズ発表の3番目として、ガンマ線分解実験によって、スラリー試料外に放出された水素発生収量(G値)のスラリー試料高さ依存性を測定し、現行のスラリーと、親水性低下処理を施したスラリーでの水素保持特性をそれぞれ評価して、これらを比較した。