2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-3 中性子源・中性子工学

[3H01-03] 小型中性子源

2021年9月10日(金) 09:45 〜 10:45 H会場

座長:木野 幸一 (産総研)

10:00 〜 10:15

[3H02] レーザー駆動中性子源を用いた同位体生成と放射化法による中性子フルエンスの測定

*森 隆人1、余語 覚文1、早川 岳人2,1、有川 安信1、安部 勇輝1,3、S.R. Mirfayzi4、西村 博明5、中井 光男5,1、藤岡 慎介1、兒玉 了祐1 (1. 阪大 レーザー科学研究所、2. QST、3. 阪大、4. インペリアル・カレッジ・ロンドン ブラケット研究所、5. 福井工大)

キーワード:レーザー駆動中性子源、放射化法、(n, 2n)反応

超高強度レーザーが発達し、レーザー生成プラズマにより発生する高エネルギーイオンは幅広い分野での応用が期待されている。このレーザー加速イオンの応用の一つに核反応を利用した中性子発生があり(レーザー駆動中性子源)、宇宙における元素合成過程の研究などに応用が期待される。レーザー駆動中性子源で発生する中性子は数十MeVの最大エネルギーを有する。実験では8 MeV以上の中性子が寄与する核反応である(n, 2n)反応が起こったことを示す結果が得られた。講演者らは、中性子飛行時間計測法と(n, 2n)反応を組みあわせた計測法を開発し、レーザー駆動中性子の測定を行った。この手法は、中性子照射ターゲットが減速材内部に設置された場合でも有効な測定手法であり、レーザー駆動中性子源の宇宙核物理学への応用などに利用できる。