2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-3 中性子源・中性子工学

[3H04-07] 中性子計測技術

2021年9月10日(金) 10:45 〜 12:00 H会場

座長:坂佐井 馨 (JAEA)

11:30 〜 11:45

[3H07] 中性子共鳴スピンエコー分光器における位相補正のための2回集光法

*船間 史晃1、田崎 誠司1、日野 正裕1、小田 達郎1、遠藤 仁2 (1. 京大、2. KEK)

キーワード:中性子スピンエコー、NRSE、回転楕円体中性子集光ミラー、位相補正、中性子準弾性散乱

中性子共鳴スピンエコー分光法(NRSE)は,複数の共鳴スピンフリッパーと偏極デバイスを用い,試料の中間相関関数を測定する分光法である.高エネルギー分解能かつ高S/N比の実験を可能にするため,集光ミラーを用いたNRSE分光器がこれまで提案されてきた.我々は回転楕円集光ミラーを開発し,中性子経路を厳密に制御することが可能となった.しかし既存の位相補正法は,集光ミラーの限られた偏角方向により反射されたビームにのみ有効であった.我々は,全周型回転楕円体集光ミラーからの集光ビームに適応可能な位相補正法として2回集光法を提案する.本発表では,2回集光法の詳細と到達可能なフーリエタイムについて報告する.