[3I09-12] 新型炉特性評価

[3I12] 核融合炉によるMA核変換より生成される偶数Puを装荷した高速炉炉心特性評価

*宍戸 博紀¹、清水 雅生¹、橋爪 秀利¹ (1. 東北大)

キーワード：分離変換、ナトリウム冷却高速炉、MOX燃料、MVP、MVP-BURN

原子力発電所より生じるマイナーアクチノイド (MA) の処分方法確立は原子力利用において重要な課題であり、その一つとして、核融合炉を利用した核変換処理システムが提案されている。先行研究により、当該システムにおいてあえて熱中性子場とすることで、核分裂による発熱を抑え、システムの熱設計条件を緩和しつつ、多くのMA核種を吸収反応によってPu偶数核種、特にPu-238へ核変換できることが明らかとなった。これを受け、核変換により生成されたPuを高速炉において有効利用することを検討している。偶数Puを高速炉に装荷することで、運転初期においては中性子を吸収させることで過剰反応度を抑制し、運転に伴いPu-239へ変換されていくことで、Pu燃料のみで実効増倍率を一定に維持するような炉心形成が期待される。本研究では、偶数核種を主とする核変換生成Puを装荷した高速炉の炉心特性について、中性子輸送解析および燃焼解析により評価する。