2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[3K14-17] 高温ガス炉

2021年9月10日(金) 15:55 〜 17:05 K会場

座長:高野 和也 (JAEA)

15:55 〜 16:10

[3K14] 炉心溶融のない高温ガス炉コジェネプラントの開発 その2

(2)全体系統検討

*塚本 裕貴1、堀井 翔一1、加藤 太郎1 (1. 三菱重工業(株))

キーワード:原子力、高温ガス炉、水素製造

三菱重工業は、2019年度より固有の安全性を有し、かつ900℃以上の高温の熱が取り出せる高温ガス炉を活用し、安全で低炭素な水素製造と発電を両立する高温ガス炉コジェネプラントの構築を目指している。高温ガス炉コジェネプラントは、水素の効率的かつ大量製造を可能とし、例えば製鉄業界が進める水素製鉄等に適用することで、産業界の脱炭素化に大きく貢献できる見込みがある。また、水素製造量と発電量を調整することにより原子炉出力を一定に保ちつつ運転することで、総合的なエネルギー効率を維持したままで電力負荷変動等に対応が可能となる。本稿では、高温ガス炉コジェネプラントのプラント基本仕様、全体系統構成、系統仕様等について検討した結果を報告する。