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[3K16] 炉心溶融のない高温ガス炉コジェネプラントの開発 その2
(4)安全の考え方と安全評価事象選定
キーワード:高温ガス炉、深層防護、判断基準、安全評価事象
三菱重工業は、2019年度より固有の安全性を有し、かつ900℃以上の高温の熱が取り出せる高温ガス炉を活用し、安全で低炭素な水素製造と発電を両立する高温ガス炉コジェネプラントの構築を目指している。高温ガス炉コジェネプラントは、水素の効率的かつ大量製造を可能とし、例えば製鉄業界が進める水素製鉄等に適用することで、産業界の脱炭素化に大きく貢献できる見込みがある。また、水素製造量と発電量を調整することにより原子炉出力を一定に保ちつつ運転することで、総合的なエネルギー効率を維持したままで電力負荷変動等に対応が可能となる。
プラントの安全性を示すことは最重要課題の一つであることから、本稿では、高温ガス炉の固有の安全性を踏まえた深層防護の想定、安全評価における判断基準や着目パラメータの設定、並びに高温ガス炉コジェネプラントの特徴の踏まえた安全評価事象の選定結果を報告する。
プラントの安全性を示すことは最重要課題の一つであることから、本稿では、高温ガス炉の固有の安全性を踏まえた深層防護の想定、安全評価における判断基準や着目パラメータの設定、並びに高温ガス炉コジェネプラントの特徴の踏まえた安全評価事象の選定結果を報告する。