16:40 〜 16:55
[3K17] 炉心溶融のない高温ガス炉コジェネプラントの開発 その2
(5)主要設備の概念検討
キーワード:高温ガス炉、中間熱交換器、再生熱交換器、ヘリカルコイル、プレートフィン
三菱重工業は、2019年度より固有の安全性を有し、かつ900℃以上の高温の熱が取り出せる高温ガス炉を活用し、安全で低炭素な水素製造と発電を両立する高温ガス炉コジェネプラントの構築を目指している。高温ガス炉コジェネプラントは、水素の効率的かつ大量製造を可能とし、また、水素製造量と発電量を調整することにより原子炉出力を一定に保ちつつ運転することで、総合的なエネルギー効率を維持したままで電力負荷変動等に対応が可能となる。
本開発業務では、上記のプラントコンセプトを達成する高温熱利用設備として、水素製造施設へ熱を供給するための中間熱交換器、及びプラント発電効率に寄与する再生熱交換器開発を実施している。本論文では、これまで国内で開発されてきた高温工学試験研究炉技術、及び発電用実用高温ガス炉システム設計技術を基に実施した概念検討のうち、本年度実施した検討項目を報告する。
本開発業務では、上記のプラントコンセプトを達成する高温熱利用設備として、水素製造施設へ熱を供給するための中間熱交換器、及びプラント発電効率に寄与する再生熱交換器開発を実施している。本論文では、これまで国内で開発されてきた高温工学試験研究炉技術、及び発電用実用高温ガス炉システム設計技術を基に実施した概念検討のうち、本年度実施した検討項目を報告する。