2021年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3M01-08] 線量評価・モニタリング

2021年9月10日(金) 09:45 〜 12:00 M会場

座長:後藤 淳 (新潟大)

10:30 〜 10:45

[3M04] MOX燃料粉末の空気中への飛散防止のために開発した小型集塵装置

*中道 晋哉1、土持 亮太1、尾見 昂洋1、山田 美一1 (1. JAEA)

キーワード:MOX粉末、集塵装置、内部被ばく防止

MOX燃料粉末はα放射性物質であり、取り扱いの際は内部被ばくの防止に最も注意を払う必要がある。MOX粉末は負圧管理されたグローブボックス内で取り扱うことが原則であるが、グローブボックス内外の核燃料物質の出し入れを行う際に行われるバッグイン、バッグアウト作業は、可能性は低いもののMOX粉末が飛散するリスクがある。本装置は当該作業時において粉末の飛散を抑制し、作業者の内部被ばく防止のために開発したものである。装置の開発にあたり、一般的な集塵装置の場合、高性能フィルタは装置本体部に取り付けられているため、装置先端と集塵装置本体間のホースに破損があると粉末を作業空間に飛散させてしまう恐れがあるが、本装置はヘッド部に高性能フィルタを備えている点に特徴がある。また吸引力については、バッグイン・バッグアウトの作業性、施設内の放射線管理環境(空気流線)、MOX燃料粉末の特徴を考慮して設定した。