11:30 〜 11:45
[3M08] マウスにおけるがん発生、および寿命に対する低線量率放射線被ばく影響の数理的解析 固形がんの組織学的タイプによる違い―
キーワード:放射線、生体影響、がん、数理モデル
がんが寿命に影響を与える要因としては、「がん発生の早期化」および「がん細胞増殖による死亡の早期化」の二つが考えられる。我々は放射線被ばくによる寿命短縮が上記二つの要因によると考え、数理モデルの観点より定量的な解析に取り組んでいる。
2020秋の大会において、我々は公益財団法人 環境科学技術研究所で実施されたマウス低線量率ガンマ線照射実験のデータを基に、がんを「全がん」、「悪性リンパ腫」、「白血病」、「固形がん」の4つに分類し、寿命短縮を「がんの発生」と「がん発生から死亡」の二段階に分け解析を行った。その結果、固形がんでは「がんの発生」は放射線により早期化するが、その一方、放射線は「がん発生から死亡」までの期間を伸ばす、としなければ生存曲線を再現できないという結果が得られた。
本発表では、前回の内容を進展させ、固形がんの組織学的タイプ(例:carcinoma, sarcoma等)別の詳細な解析を行い、議論を行う。
2020秋の大会において、我々は公益財団法人 環境科学技術研究所で実施されたマウス低線量率ガンマ線照射実験のデータを基に、がんを「全がん」、「悪性リンパ腫」、「白血病」、「固形がん」の4つに分類し、寿命短縮を「がんの発生」と「がん発生から死亡」の二段階に分け解析を行った。その結果、固形がんでは「がんの発生」は放射線により早期化するが、その一方、放射線は「がん発生から死亡」までの期間を伸ばす、としなければ生存曲線を再現できないという結果が得られた。
本発表では、前回の内容を進展させ、固形がんの組織学的タイプ(例:carcinoma, sarcoma等)別の詳細な解析を行い、議論を行う。