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[1E10] 燃料取替床ブローアウトパネル閉止装置の開発
キーワード:ブローアウトパネル、気密性、過酷環境、耐震
原子力発電所では従来より原子炉設備の安全機能維持を目的に,事故時の室内圧力や温度を低下促進するための圧力開放機構としてブローアウトパネルが設置されている。東日本大震災以降,運転員被曝リスクを低減する必要が有り,パネル開放後に圧力や温度が下がり次第すみやかに閉止することで,安全性の向上を図ることとなった。これに対し,大地震などによる事故時の過酷環境下において,放射性物質の放出を防ぐ機能を満足するブローアウトパネル閉止装置を開発した。閉止装置は東日本大震災の地震を大きく超える耐震性と,規格最高水準を上回る気密性を有する高さ5mの大型電動扉である。本装置の採用で,安全性能をより一層向上させた原子力発電所への更新が可能となった。