2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[2C05-08] 混相シミュレーション

2021年3月18日(木) 10:45 〜 12:00 C会場 (Zoomルーム3)

座長:沖田 泰良 (東大)

11:15 〜 11:30

[2C07] 多層ポッツモデルによる原子核反応における気相・液相転移

*岩田 順敬1、王 浩然2 (1. 関西大学、2. 芝浦工業大学)

キーワード:相転移、ポッツモデル

基底状態に近い原子核は液滴に近い性質を持っていると考えられているが、ある程度温度が高くなると原子核物質は圧縮性を持った気体としての性質を持つようになることがシミュレーションなどによって予言されている。反応する核種と衝突エネルギーによって気相と液相の境界を与える閾値に違いがあることが予想されているが、定量的には明らかになっていない。他方で気相と液相の境界を明にすることは体積膨張による急激な変化という観点から原子炉制御、高密度天体内での原子核反応の定量的理解のために不可欠である。原子核反応において、3次元イジングモデル(3次元格子気体モデル)を拡張した3次元n状態ポッツモデルを用いた気相・液相についての計算結果を紹介する。