2021年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2D01-05] シンチレータと光計測技術1

2021年3月18日(木) 09:30 〜 11:00 D会場 (Zoomルーム4)

座長:金 政浩 (九大)

10:15 〜 10:30

[2D04] 超音波を用いた二光子放出核種の角度相関変化に関する研究

*泉水 史樹1、上ノ町 水紀1、島添 健次1、高橋 浩之1、Zhong Zhihong1、石島 歩1、中川 桂一1 (1. 東京大学)

キーワード:核医学、角度相関、二光子

我々のグループでは複数ガンマ線を同時放出するカスケード核種を利用して核医学診断を高度化するDPECT (Double Photon Emission CT)の開発を行ってきた。放出されたガンマ線同士の角度相関を調べることで、核種の局所環境を検出することが可能である。本研究では、外部から超音波を照射し、二光子同時放出核種である111Inの核スピンとの相互作用により現れる角度相関の変化を測定した。検出器として8×8のGAGGシンチレータを利用し、超音波を照射有無の場合を比較、また複数の超音波強度を用いた実験を行うことで、超音波のガンマ線時空間相関に対する影響を検討した。111Inに関し、超音波を照射した場合、0〜20度付近、160〜180度付近で角度分布の増加、90度付近では角度分布には減少傾向が観測された。