2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2J01-04] ガラス固化

2021年3月18日(木) 09:30 〜 10:40 J会場 (Zoomルーム10)

座長:竹内 正行 (JAEA)

10:15 〜 10:30

[2J04] 多成分系ガラスマトリックスに対する酸化モリブデンの見かけの溶解度

*助永 壮平1、足立 麻季2、兼平 憲男2、田代 公則1、柴田 浩幸1 (1. 東北大、2. 日本原燃)

キーワード:ガラス固化体、ボロシリケートガラス、酸化モリブデン

放射性廃棄物のガラス固化プロセスにおいて、廃棄物成分を高濃度かつ安定に充填可能なガラスマトリックス開発が不可欠である。廃棄物成分の中でも特に酸化モリブデンは、一般的なガラスマトリックスの主成分であるシリケート融体への溶解度が低いことが知られている。溶融温度下で酸化モリブデンを高濃度に溶解可能なだけでなく、冷却過程において融液の分相や結晶化が生じにくいガラスマトリックス開発が必須である。本研究では、多成分系シリケートガラスに添加剤(Gd2O3、Nd2O3、TiO2、V2O5またはZrO2)を加えたガラスマトリックスに対し、酸化モリブデンを2~3.2mol%添加し、1200度において溶融試験を行った。溶融後の試料を冷却し、目視による観察、X線回折、ラマンおよび核磁気共鳴分光法により、試料の状態を調査した。シリケート系ガラスマトリックスに対する酸化モリブデンの見かけの溶解度に及ぼす添加酸化物の影響について報告する。