2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[3B05-08] 新型炉開発

2021年3月19日(金) 10:45 〜 12:00 B会場 (Zoomルーム2)

座長:菅原 隆徳 (JAEA)

10:45 〜 11:00

[3B05] 燃料間出力相関を考慮した炉外計装による炉心出力分布再構成手法の開発

(1)理論検討と解析による検証

*木村 礼1、中居 勇樹1、和田 怜志1 (1. 東芝ESS)

キーワード:炉外計装、状態監視、SMR、小型炉

世界各国の多くの機関で開発が行われている小型モジュラー炉(SMR)やマイクロリアクターは高い安全性・信頼性・低いコストが求められる.この中で安全性の担保の為には常時炉心内の状態を把握する必要があるが,そのために炉内へ核計装を設置した場合,コスト上昇やメンテナンス性低下を招く恐れがある.そこで,炉外に設置した核計装で出力分布などの炉内状態を把握できることが望ましいが,検出器到達までに多くの情報が失われるため,事前の膨大なパターン解析などの準備が無い限り詳細な出力分布再構築は難しい.そこで本研究では燃料領域からの検出器応答行列に対して燃料領域間の出力相関係数を導入した.更に,本手法の検証解析を行い局所的な出力変動を炉心水平断面上で同定できることを確認した.