2021年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3E13-16] 核分裂理論2

2021年3月19日(金) 15:50 〜 17:00 E会場 (Zoomルーム5)

座長:湊 太志 (JAEA)

16:05 〜 16:20

[3E14] 相対論的平均場理論によるアクチノイド領域核の対相関力の系統性

*河野 大樹1、稲倉 恒法1、千葉 敏1 (1. 東工大)

キーワード:核データ、相対論的平均場理論、核分裂障壁、対相関、アクチノイド

核分裂障壁や結合エネルギーの理論予測は非常に困難であり、現在、様々な理論による計算が行われているが2~3MeV程度の誤差が生じることが多く報告されている。本研究では、アクチノイド領域の核種に対して相対論的平均場理論(共変的密度汎関数法)を適用し、残留相互作用としてBCS対相関模型を用いて核分裂障壁を計算した。特に、核分裂障壁の実験値を再現するように対相関力の強度を調整することによって結合エネルギーと対回転における慣性能率の精度も向上することが分った。これによりアクチノイド領域の対相関力の系統性を導出し、その正当性が示せたのでこれらの結果を報告する。