2021年春の年会

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V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3G09-11] 高温での腐食,電気化学1

2021年3月19日(金) 14:45 〜 15:45 G会場 (Zoomルーム7)

座長:阿部 博志 (東北大)

15:15 〜 15:30

[3G11] 腐食電位解析モデルの高温電気化学パラメーター

*和田 陽一1、石田 一成1、長瀬 誠2 (1. 日立、2. 日立GE)

キーワード:沸騰水型原子炉、腐食電位、応力腐食割れ、電気化学反応

沸騰水型原子炉環境(高温純水)中での316Lステンレス鋼(SUS316L)の腐食電位を解析モデルを用いて計算することは応力腐食割れの管理上重要である。しかし、高温純水中での電気化学反応と各反応に関わる電気化学パラメーターについては未だ不確かさが残っていた。そこで本研究では、SUS316L上での酸素の電気化学反応と関連するパラメーターを、高温純水中で測定したSUS316L上の酸素の分極曲線に基づいて検討した。その結果、測定した酸素の分極曲線は酸素と水の反応が重畳していることがわかった。また、決定した電気化学反応のパラメータを入力としてSUS316Lの腐食電位の酸素濃度依存性を計算したところ、広い酸素濃度範囲において実測データを再現できた。本研究により、高温純水中でのSUS316Lの腐食電位を酸素環境で計算するときに考慮すべき電気化学反応とパラメーターを確立した。