2021年春の年会

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VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[3L05-09] 材料の化学的共存性2

2021年3月19日(金) 10:35 〜 12:00 L会場 (Zoomルーム12)

座長:大野 直子 (北大)

11:35 〜 11:50

[3L09] 核融合炉液体Snダイバータにおける鉄鋼材料の化学的共存性に関する研究

*宮川 幸大1、近藤 正聡1 (1. 東工大)

キーワード:核融合炉、液体ダイバータ―、錫、腐食、材料共存性、鉄鋼材料

核融合炉の液体錫(Sn)ダイバータ―の開発において、構造材料との共存性が課題とされている。本研究の目的は、液体Sn中における様々な鉄鋼材料の化学的共存性を明らかにする事である。Fe, Fe-5Cr, JLF-1 (Fe-9Cr-2W-0.1C), SUS410 (Fe-12Cr), SUS430 (Fe-18Cr), SUS316L(Fe-18Cr-12Ni-2Mo) の短冊状試験片を、500℃の液体Sn中に250時間浸漬した。各材料の表層断面のSEM/EDX分析を実施した結果、FeとSnの合金層が形成されている事が分かった。また、試験片の重量損失を測定した結果、鉄元素の濃度が高い鉄鋼材料ほど、液体Sn中において腐食する事が明らかとなった。材料中のCr濃度と腐食量の相関は見られたかった。