2022年秋の大会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2H10-13] 核融合炉材料工学1

2022年9月8日(木) 14:45 〜 15:50 H会場 (E1棟3F 33番教室)

座長:小林 真(核融合研)

15:00 〜 15:15

[2H11] 高温高圧水中におけるCuCrZr合金の表面状態に及ぼす溶存酸素量の影響

*中里 直史1、杉山 亮太1、勢力 優1、中島 基樹2、黄 彦瑞2、野澤 貴史2、岸本 弘立1 (1. 室蘭工大、2. QST)

キーワード:ダイバータ、CuCrZr合金、腐食挙動、高温高圧水

銅合金の1つであるCuCrZr合金は核融合炉ダイバータ構造材料の候補の一つである。原型炉では水冷却方式の概念が採用されおり、CuCrZr合金は冷却管として使用される。水冷却システム全体の健全性を確保するためには、多様な水化学条件でのCuCrZr合金と高温高圧水との共存性の理解が必要となる。加えて、冷却水は核融合反応から生じた中性子により照射され、水の放射線分解を生じ、冷却水中の溶存酸素量などが変化する。そのため、水の放射線分解を考慮した水質環境下での基礎的知見の蓄積も重要である。本研究では溶存酸素雰囲気下の高温高圧水中におけるCuCrZr合金の表面状態に及ぼす溶存酸素量の影響を評価する。