[2J14-19] 水素処理システム

[2J19] シビアアクシデント時の水素処理システムの開発Phase-II

(6)システム性能評価

*後藤 圭太¹、武田 知弥¹、青木 保高¹、鴻上 弘毅¹、正木 洋¹ (1. 東芝エネルギーシステムズ株式会社)

キーワード：シビアアクシデント、水素処理システム、金属酸化物、安全性向上、水素処理性能、時刻歴挙動、水素処理期間

沸騰水型原子炉の格納容器において、シビアアクシデント時に大量に発生する水素への対策として、水素処理材に金属酸化物を用いた水素処理システムを開発している。本システムに関し、基本構成を踏まえ、様々なニーズに合致するよう重量や設置スペース、運転容易性、処理期間等の最適化の観点から、複数のシステム構成案の検討を行った。また、これらのシステム構成案に対し、反応管単管試験の結果および反応管数理モデルの計算結果から予測される２種類の水素処理材の処理性能を踏まえ、格納容器の圧力及び温度を低減する設備、放射線分解により生じる水素と酸素を処理する設備に加えて、水素処理システムを作動させた際の格納容器内のガス・蒸気の時刻歴挙動評価を行い、各システム構成案における水素処理期間の見込みを得たため、これを報告する。