2:45 PM - 3:00 PM
[2K06] Characterization of Co-based alloy Valve Seat manufactured by Additive Manufacturing Technology.
Keywords:Valve Seat, Co-based alloy, Additive Manufacturing, Directed Energy Deposition
原子力発電所に設置される弁の弁座は,Co基合金の硬化盛金を適用しているが,高温高圧の使用環境でエロージョン,コロージョン,溶接残留応力に起因する摩耗,割れ,腐食に伴いCoが溶出し,原子炉内で放射化した60Coの発生原因となることから,Co基合金弁座の耐食性の改善を目的に,付加製造技術の実機弁座への適用を検討した。主要な材料特性の評価,600Aの電動仕切弁を用いた実証試験による性能評価を実施した。 材料特性の評価では,従来弁座と比較して,高温水腐食試験では浸食深さは1/10以下,破壊靭性試験では平面ひずみ破壊靭性KICは約3倍,割れ発生ポテンシャルは約1/10となり,従来弁座より優れることを確認した。実証試験では,288℃飽和蒸気差圧環境で100回作動後もシート面に有意な傷はなく,弁座漏えい量は許容漏えい量以下となり,従来弁座と同等の性能であることを確認し,実機適用の見込みを得た。