2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3N01-03] 核データ測定1

2022年9月9日(金) 10:00 〜 10:50 N会場 (E2棟1F 102番教室)

座長:木村 敦(JAEA)

10:00 〜 10:15

[3N01] KURNS-LINACパルス中性子源のエネルギー分解能評価のための再実験

*松尾 泰典1、堀 順一2、高橋 佳之2、八島 浩2、寺田 和司2、神田 峻1、佐野 忠史1 (1. 近大、2. 京大)

キーワード:KURNS-LINAC、パルス中性子源、飛行時間測定法、パルス幅、エネルギー分解能

2022年春の年会では、共鳴パラメータが既知の181Taからの捕獲γ線をTOF法で測定することにより、KURNS-LINACパルス中性子源について代表的な分離共鳴エネルギーにおけるエネルギー分解能を実験的に評価した結果について報告した。同報告では、第一共鳴のエネルギー分解能が他と比べて大きい値となり、またモデレータ起因のエネルギー分解能も想定を上回る値となった。その原因として、サンプル中での中性子自己遮蔽効果と測定系の時間分解能が考えられたので、今回はサンプルの厚さを0.2mmから0.03mmに薄くするとともに測定系の最適化を行い再実験を実施した。  その結果、パルス幅1μsecとした場合での181Taの4.3eVの第一共鳴でのエネルギー分解能は0.5%となり、前回の2.8%より小さい値を得た。