2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3N04-07] 核データ測定2

2022年9月9日(金) 10:50 〜 12:00 N会場 (E2棟1F 102番教室)

座長:堀 順一(京大)

10:50 〜 11:05

[3N04] マススペクトロメトリーによる鉛204の中性子捕獲断面積測定

*中村 詔司1、木村 敦1、遠藤 駿典1、芝原 雄司2、静間 俊行3 (1. 原子力機構、2. 京大複合研、3. 量研)

キーワード:鉛204、鉛205、マススペクトロメトリー、放射化法、JRR-3

近年、鉛冷却高速炉や加速器駆動システムの研究が進められており、Pb同位体の中性子捕獲断面積の高精度化が求められている。204Pbは、天然存在比は小さいが中性子捕獲反応により長寿命放射性核種205Pb(1730万年)を作るため、その重要性は高いと考えられる。しかし、原子炉を用いた通常の放射化法では、生成する205Pbからの放射線が弱いため測定するのが難しい。そこで、マススペクトロメトリーを適用した断面積測定を行った。本発表ではマススペクトロメトリーを適用した204Pbの中性子捕獲断面積測定について実験の詳細と得られた結果を報告する。