2022年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1G09-13] SA解析

2022年3月16日(水) 14:45 〜 16:15 G会場

座長:西岡 佳朗 (東芝ESS)

15:45 〜 16:00

[1G13] 過酷事故時の原子炉格納容器・原子炉建屋の安全性解析コードBAROCの開発

(3)セシウムの挙動解析

*高橋 淳郎1、三橋 利玄1、大西 史倫1、波田地 洋隆1、浜野 明千宏1、小池 秀耀1、内藤 正則1 (1. アドバンスソフト)

キーワード:BAROC、3次元圧縮性流体解析、過酷事故、セシウム挙動、エアロゾル沈着、格納容器、原子炉建屋、トレーサー

当社で開発中の原子炉格納容器と原子炉建屋の熱流動解析コードBAROCを用いて、原子炉格納容器から漏洩したCsエアロゾル流動と壁へのCs沈着挙動を解析した事例について報告する。福島第一原子力発電所の各号機では原子炉建屋上部のシールドプラグ内部に高濃度の放射線量が測定されている。そこで、解析対象を原子炉格納容器上部のウェルおよびオペレーティングフロアとし、トップヘッドフランジから水素、水蒸気、Csエアロゾルが漏洩したと仮定して、エアロゾル粒子をパッシブスカラー(トレーサー)として取り扱い、乱流拡散による沈着を考慮し解析を行った。解析では、シールドプラグが水素爆発等何らかの原因でずれたとしてウェルからオペレーティングフロアへのリークを大きくした場合よりも、シールドプラグの破損が少ないとしてリークを少なくした場合のほうがシールドプラグの下面にCsが多く沈着する傾向が確認された。