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[1H12] 使用済燃料の燃焼条件や冷却期間の予測に基づいた廃棄物特性に関する検討
キーワード:使用済燃料、燃焼度、冷却期間、再処理、高レベル放射性廃棄物、ガラス固化体、核種インベントリ、発熱量
地層処分のセーフティケースでは、標準的な使用済燃料(SF)から発生するガラス固化体を対象とした検討が進められている。一方、既に発生したSFは、燃料の型式、燃焼度等が多様であり、再処理までの冷却期間によっても核種インベントリが変化すると予測される。本研究では、公開情報に基づいてSF発生量及び燃焼条件を整理した。また、国内の商用再処理において、冷却期間が長いSFから再処理されると仮定して、冷却期間を予測評価した。燃焼度は20 ~50 GWd/tHMと分布があるが、低燃焼度は比較的少なく、標準的な45 GWd/tHMがボリュームゾーンである。一方、冷却期間は再処理条件の15年より長く、短半減期核種の減衰によるガラス固化体の初期発熱量の低減が予測されるが、SF中の241Amの蓄積が懸念される。発表ではガラス固化体の核種インベントリや発熱量の分布、ガラス固化体の貯蔵期間等を標準的なガラスと比較する。