16:45 〜 17:00
[2E16] 現象論的クエンチモデルの開発及び適用性の検討
キーワード:クエンチ現象、スプレー冷却、流下速度、ライデンフロスト
高温面の流下液膜冷却時に、液膜先端でクエンチ現象が生じる。原子炉の緊急冷却時にも同様のクエンチ現象が生じるため、冷却時間を見積もるには、クエンチ現象の理解が不可欠である。これまで、クエンチ現象による熱伝達は、液膜流下方向の熱伝達率分布によりモデル化がされていたが、各々の実験結果を満足するパラメータがモデルに含まれており、異なる実験系への適用性に関しては、十分検討されていなかった。本研究は、クエンチ現象の詳細な観察から熱伝達の主要因を明らかにし、現象論に基づく新たなモデルを定義した。新たに定義したモデルを他の実験系(異なる壁面材質及び液性)に適用し、液膜流下速度を±30%で見積もることを確認した。