2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[2I15-19] MA抽出溶媒

2022年3月17日(木) 16:40 〜 18:00 I会場

座長:佐々木 祐二 (JAEA)

16:40 〜 16:55

[2I15] MA抽出のためのフッ素系スーパー溶媒の探査

(1)全体概要

*中瀬 正彦1、針貝 美樹1、渡邊 真太1、梶谷 孝1、小林 徹3、松井 孝太5、田端 千紘2、山村 朝雄2、柿木 浩一4、島田 隆4 (1. 東京工業大学、2. 京都大学、3. 原子力機構、4. 三菱重工、5. 名古屋大学)

キーワード:マイナーアクチノイド、ランタノイド、フッ素系スーパー溶媒、溶媒抽出、量子化学計算、化工物性推算、機械学習、社会実装

MA分離は使用済み核燃料再処理で発生する高レベル廃液、ガラス固化体の長期的な発熱性低減に効果があり、世界的に次世代再処理工場ではMA分離工程の導入が検討されている。しかしMA分離用の抽出剤はいまだ十分な使用を満たす段階に到達しておらず、いくつかの解決すべき課題(使用可能な酸濃度の範囲、第三相形成、溶解度等)がある。そこで抽出剤のみならず有機溶媒の工夫によりMA抽出分離における諸課題解決と社会実装を目指している。特に固有の安全性を有するフッ素系溶媒(ハイドロフルオロカーボン、ハイドロフルオロオレフィン)等に注目し、溶媒分子構造、溶媒化工物性、量子化学計算で得られるエネルギー物理量などと分配比との相関をマテリアルズ・インフォマティクスの手法を援用して解明し、フッ素系スーパー溶媒の開発を行っている。本研究は文科省原子力ステム事業(若手)で実施しており、研究概要と進捗についてシリーズで発表を行う。