2022年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器(医療用を含む)・放射光・レーザー

[3C01-04] レーザー利用

2022年3月18日(金) 09:30 〜 10:45 C会場

座長:岡本 一将 (阪大)

10:00 〜 10:15

[3C03] 高出力密度レーザー光の高速掃引を用いた連続波ファイバーレーザー除染の開発

(1)レーザー除染メカニズムの解明

*小菅 淳1、峰原 英介2、猿田 晃一1 (1. JAEA、2. LDD株式会社)

キーワード:ファイバーレーザー、高出力密度、レーザー除染、除染メカニズム、高速掃引

2011年、東京電力福島第一原子力発電所で発生した事故では、原子炉の炉心の損傷や原子力発電所の損傷により放射性物質が放出され、周辺地域で環境汚染を引き起こした。この事故により汚染された機器類を廃棄する場合、除染を行う必要がある。現在、一般的に用いられている機械的除染や化学的除染では、作業者を放射線にさらす可能性があり、また多量の二次廃棄物が発生するという課題がある。それに対しレーザーを用いる除染は、非接触で、遠隔操作が可能であり二次廃棄物の発生を大幅に抑制することができる。本研究では、連続波ファイバーレーザーを用いて瞬時に蒸散させ剥離させる手法を用い、高速度カメラを用いて金属表面の剥離の時間変化の観察を行った。さらに、放射性物質で汚染された福島県南相馬市に設置されていた分析装置の部品をこのレーザー除染の手法を用いて除染試験を行った。