2022年春の年会

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[3F06-08] 社会調査

2022年3月18日(金) 11:00 〜 12:00 F会場

座長:稲村 智昌 (電中研)

11:30 〜 11:45

[3F08] 情報提供と社会的受容性

*高嶋 隆太1、伊藤 真理1、鈴木 正昭2、飯本 武志3 (1. 東京理科大学、2. 中京大学、3. 東京大学)

キーワード:社会的受容性、調査・実験、情報提供、ランダム化比較試験、二項ロジスティックモデル

本研究では,社会調査・実験および統計的手法を用いることで,高レベル放射性廃棄物,地層処分のみならず原子力エネルギー,さらにはエネルギー技術を含めた社会的受容性と情報との関係を定量的に明らかにする.特に,エネルギー・環境に関する9つの情報の提供の有無2つの群を設定し,ランダム化比較試験により情報の影響についての分析を行った.原子力エネルギーや高レベル放射性廃棄物の社会的受容性に関しては,情報により自分自身の考えや態度を明確にするといった変容が統計的に示された.また,地層処分の社会的受容性は,情報の影響により高まる結果となった.さらに,これらの変容に関して,処置群の結果が,どの情報に影響を及ぼしているかについて分析を行った.世代間公平性に関する変容については,二酸化炭素排出と発電技術,原子力の安全対策,高レベル放射性廃棄物,処分方法,文献調査に関する情報の影響が比較的強いことが明らかとなった.