[3G01-05] リスク評価手法

[3G02] 原子力防災計画の俯瞰的・統合的な最適化を支援するリスク評価手法の構築

その2:住民避難リスク評価モデルの開発

*山岸 昇平¹、田向 剛¹、馬渕 倉一¹、牟田 仁²、大鳥 靖樹²、福江 さくら²、高田 毅士³、西田 明美³、肥田 剛典⁴ (1. 伊藤忠テクノソリューションズ、2. 東京都市大学、3. 日本原子力研究開発機構、4. 茨城大学)

キーワード：原子力防災計画、避難計画、リスク評価、最適化、ダイナミックイベントツリー、サロゲートモデル

今後必要となるリスク評価手法は，より現実的に，人間は状況に応じて物事を判断し，行動形成するという前提条件を適切に取り扱い，事故への対応や避難行動が動的に変わりうることを考慮する必要がある． 本発表では，以下から構成される「住民避難リスク評価モデル」の基本的な考え方について報告する．
(1) シビアアクシデント時において，住民の避難行動において関わりを持つ避難経路上の状況を，時系列を考慮したイベントツリーで表現可能なモデルの開発
(2) シビアアクシデントの環境下における意思決定機関の判断と一般公衆の避難行動とを模擬できる，一般公衆の避難リスクを評価するモデル
(3) 避難行動中における様々な状況に応じた人間系の行動を，人間の行動原理によって模擬するシミュレーション体系を構築し，この成果を基にしたエージェントモデルの開発