2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[1A05-07] ラジオリシス、腐食2

2023年9月6日(水) 15:50 〜 16:40 A会場 (IB電子情報館1F IB013)

座長:端 邦樹(JAEA)

16:05 〜 16:20

[1A06] 一次元反応モデルを用いた放射線分解による水素発生の液深効果の反応計算

*トエ トエ アウン1、永石 隆二1、古川原 崚1、伊藤 辰也1 (1. JAEA)

キーワード:水の放射線分解、水素発生、液深効果、反応計算、カンテラ

1F等の原子力発電所の廃炉プロセスで水分を含んだ放射性物質の保管における水素の安全性を図るためには、水の放射線分解による水素発生に関する実験的な研究だけでなく数値解析的な研究も重要である。これまでに、海水塩、液深、液温等の影響に関する実験、液体の流動の影響に関する計算等、1Fの廃止措置に密接に関係する研究を行ってきた。本研究では、オープンソースソフトウェアCANTERAに基づく鉛直方向の一次元の反応モデルを用いて、水素発生に対する液深効果に関する反応計算を行った。その液深効果を解析的に再現するには、鉛直方向の反応セルの分割が重要であることが分かった。ここで、その分割数を増やすと、吸収線量に対する水素発生量の増加の傾き(水素発生G値を表す)が小さくなり、実験結果に近づいた。ただし、その数が 100 を超えると、現在の実験条件および計算条件では計算結果が過小評価されてしまった。