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[1C12] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
(19)コンクリートへのイオン浸透予測手法の検討 ①
キーワード:熱力学的相平衡、コンクリート、セシウム、ストロンチウム、C-A-S-H
福島第一原子力発電所(以下、1F)の廃炉のためには、建屋のコンクリートの汚染量を推定し、合理的な解体処分計画を立てる必要がある。1Fのコンクリートは量が多く、場所によって様々な環境、状態であることや、解体まで時間がかかるため、経時的な変化が生じる可能性がある。したがって、様々な状態を考慮できる数値解析が必要である。コンクリートは材料や配合、周囲の環境、表面からの深さによって、空隙量や鉱物相、水分状態、拡散係数等の物質移行に影響する要素が変化する。本研究では、相平衡計算と物質移動計算を組み合わせた相平衡多元素移動モデルを用いて、コンクリートの汚染状態を推定する手法を検討した。本発表では、モデルで考慮したパラメータについて報告する。