[1C14-18] コンクリート3

[1C15] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究

(22)ひび割れたコンクリートへのCsとSrの異なる浸透挙動

村中 徳生²、*山田 一夫¹、洞 秀幸³、東條 安匡²、丸山 一平⁴ (1. 国環研、2. 北大、3. 太平洋コンサルタント、4. 東大)

キーワード：Cs、Sr、浸透深さ、ひび割れ、コンクリート

事故が生じた福島第一原子力発電所において、膨大な量があるコンクリートの放射性物質による汚染量評価のためには、被ばくの観点からCsとSrの浸透深さを知る必要があるが、コンクリートには必ずひび割れが存在するため、イオン浸透に及ぼすひび割れ影響を明らかにする必要がある。0.2mm以上のひび割れは補修がされていると仮定して、0.3mm程度以下のひび割れの浸透深さへの影響を、事故後の汚染水組成を考慮した浸漬実験を行い、オートラジオグラフィによる評価を行った。この結果、ひび割れがない部位ではCsとSrの浸透は同様であったが、ひび割れ部ではSrの浸透がより速かった。