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[1C18] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
(25) 成果の廃止措置への反映と研究開発の課題
キーワード:島第一原子力発電所、廃止措置、コンクリート、経年変化、放射性核種、分布、推定
抄録1Fの廃止措置における廃棄物管理上の課題であるコンクリートの汚染に関して、実環境を想定した汚染分布を推定する技術に協同して取り組んだ。本研究開発では、コンクリートの経年変化に係る構造的な変化、ひび割れなど微細構造への水の浸透に係る水力学的な影響、炭酸化による化学的な変化を調べ、これらを踏まえつつ、放射性汚染水の組成を考慮し、主要な放射性核種の浸透挙動を実験的にまた解析的に検討した。結果として、長期間にわたる発電施設の運転並びに事故後の廃止措置の過程における条件を考慮して汚染挙動を推定する技術基盤を築くに至った。得られた成果は1Fの廃棄物管理計画に応用されることが期待される。一方で、推定における不確実性の低減や、実際の分析データに基づく推定の検証が課題であり、継続した研究開発が必要である。