2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1E04-06] 収着分離2

2023年9月6日(水) 11:05 〜 11:55 E会場 (オークマ工学機械工学館1F オークマホール)

座長:三澤 玲菜(東芝ESS)

11:20 〜 11:35

[1E05] 放射性核種除染を目的としたNa-P1型人工ゼオライトの焼成による吸着金属イオンの固定化とFe修飾による影響

*髙橋 亜未1、板垣 吉晃1、青野 宏通1 (1. 愛媛大学大学院)

キーワード:Na-P1型人工ゼオライト、金属イオンの固定化、Fe修飾

廃炉過程において放射性核種(Cs+, Sr2+, Mn2+, Zn2+, Co2+, Fe3+)を含む汚染水などの除染が必要である。Na-P1型人工ゼオライトは、溶液に含まれる金属イオンに対して優れた吸着性能を持つ。また、放射性核種を吸着させたゼオライトの保存方法も重要な課題であり、これは焼成を行うことにより溶出を抑えられることが確認されている。石炭焼却灰または試薬から合成したNa-P1型ゼオライトにCs、Sr、Mn、Zn、Co、Feの非放射性金属イオンを吸着させ、熱処理による固定化と固体反応の比較、検討を行ったところ、不純物として含まれる酸化鉄と反応しZnFe2O4などのフェライトを形成することにより溶出が抑制されることが明らかになった。さらに、これらの固相反応を改善するために、Feをゼオライト表面に吸着させたFe修飾Na-P1型人工ゼオライトを合成し、さらなる固定化の向上を行った。